Beat the Boots!
久しぶりに古本/中古CD店めぐりに行ってきました。
この手のお店で遊ぶときの個人的なルールはいくつかあって、どれを使うかはその時々によるのですが、今回は本は300円以内、CDは1000円以下のものから選ぶことにした。予算は総額で2000円以内。
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- 田中克彦『チョムスキー』岩波現代文庫 105円 2000年
- Frank Zappa / Them Or Us (1984) 950円
- The Mothers Of Invention / The Ark (1991) 504円
田中克彦『チョムスキー』はチョムスキー批判、そしてチョムスキーの思想的背景についての評論。
生成文法に関しては田中が誤解に基づいて解説していると批判されているけれども、チョムスキーの政治評論(と呼ぶほどご大層なもんじゃないんだけどね、チョムスキーの政治的発言は)を含めた著作の内在的論理を読み解く本として、批判が多い分読んでみたかった一冊。
CDはザッパ関連二つ。
マザーズによるThe Arkはライコの製品番号こそついているんだけど、装丁も適当だし、なんだこれ?とちょっと素性をあやしみつつかったんですが、これがかの「ブートをやっつけろ(Beat the Boots)」シリーズでしたか。
1968年の初期マザーズ(管楽器奏者入り)のライヴで(ネット上には69年の録音という情報のほうが多いのだが、ジャケットには68年とある。このへんのゆらぎからしてブート的だ)、ロックンロール、R&B的な曲に混じって、"King Kong"のようなジャズロック曲や、バレエ・ミュージックと称する現代曲(「グレッガリー・ペッカリー」の原型)をやっているのが面白いですね。