chilican's diary

読んだ本や聞いた音楽の話をします。

吉田野乃子『Lotus』とトリオ深海ノ窓『目ヲ閉ジテ 見ル映画』

 吉田野乃子『Lotus』(2015、野乃屋レコーズ)

トリオ深海ノ窓『目ヲ閉ジテ 見ル映画』(2017、野乃屋レコーズ

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吉田野乃子『Lotus』とトリオ深海ノ窓『目ヲ閉ジテ 見ル映画』のジャケット写真

 北海道を拠点に活動するサックス奏者、吉田野乃子のアルバムに夢中になっている。『Lotus』はアルトサックスソロのアルバムで、トリオ深海ノ窓は吉田野乃子(sax)、富樫範子(p) 、トタニハジメ(fretless bass)の3人組だ。吉田さんの録音はジョン・ゾーンのTzadikから出ているPet Bottle Ningenはきいていた。田中啓文『聴いたら危険!ジャズ入門』をきっかけに聞いたのだ(その執筆者の方々のツイッターが先だったかもしれない)。帰北後、吉田さん自身のレーベル、野乃屋レコーズで発表したアルバムは、とんがりジャズブログ「あうとわ~ど・ばうんど」のJOEさんイチオシで、なにやらただものでないぞ、おもしろそうだと思って横目で見ていた。

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 12月にアルバム2作とトリオ深海ノ窓のライヴDVDを購入したのだが、実際に手にしたら、実に素晴らしい。
 吉田野乃子の音楽は、魂の暗いところまで届く一条の光であり、優れた芸術作品と鑑賞する心身が時宜にかなって出会った時に得られる喜びが体の内側を満たす。しあわせである。2枚のアルバムは買ってから毎日聞いている。
 吉田野乃子『Lotus』、トリオ深海の窓『目ヲ閉ジテ 見ル映画』はどちらもジャケットの絵も素敵なのだ。シリ・ハストヴェットの絵画エッセイMysteries of the Rectangle(『矩形の謎』、邦訳は『フェルメールの受胎告知』)をもじって言うなら、「Dreams of the Rectangle 矩形の夢」と呼ぶべき絵です。
 トリオ深海ノ窓はベースのトタニさんが活動拠点を移すために2017年の12月20日で活動が休止になってしまったが、再始動があるといいなあと夢を見ている。

 

 吉田野乃子さんのサックスソロ、トリオ深海ノ窓のライヴはともに関連動画がYoutubeにアップされている。吉田野乃子さんのツイッターアカウントは@nonokoyoshida
吉田野乃子『Lotus』、トリオ深海の窓『目ヲ閉ジテ 見ル映画』、どちらもCDを購入する人は、
野乃屋レコーズ nonoko_yoshida@yahoo.co.jp にメールで連絡を。

 

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聴いたら危険! ジャズ入門 (アスキー新書)

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