chilican's diary

読んだ本や聞いた音楽の話をします。

「借りぐらしのアリエッティ」を見に行く

借りぐらしのアリエッティ』(→公式サイト)見てきました。
ツイッターやハイクで感想をいろいろ言っていたのだが、独立記事にまとめます。


もののけ姫』以降のジブリ作品では一番よかった。
ぼくがもののけ以降のジブリ作品で好きなのは『猫の恩返し』と『山田くん』。『ゲド戦記』(これはテレビで)と、ジブリ美術館で公開されたもの以外は劇場に行きました。つまり、宮崎駿のオリジナル大作はどれもそんなに好きじゃなくて、気楽に楽しめて、ちゃんと映画の中で物事に収まりがつくのが好き。という、おそらく今となっては少数派になるであろう人間の感想だ。

借りぐらしのアリエッティ」の楽しめたツボ。
1.キャストはアニメ以外の仕事のほうが多い俳優がほとんどだったが、役者の顔を意識せずに見ることが出来た。
もともと近年のアニメ専業声優のキンキン声嫌いですけど(金朋除く。彼女の超音波ボイスはあまりに成人女性の声からはなれていて、サウンドエフェクト的に聞ける)、今回は紅の豚並みに役者の起用がうまくいっていると思う。
ぼくはあまりテレビドラマを見ないので、主演の志田未来神木隆之介(当然ながらすっかり青年になっております)の顔は覚えてないのだけどね。

2.物語がちゃんと1時間半に収まっていたこと。
もうね、『千と千尋』以降観客置き去り感がハンパなかったけど。

3.小人になりきって楽しめる
上下動のアクションがかっこよかった。小さい動物視点での日用品のちょっと違った見え方。とくに水の表面張力の感じはいい。水がさらさらしてないで、水滴がぷっちんとしているの。小人はそこまで小さくはなくて、ねずみくらいだったが、実際の生物でも単細胞生物サイズになると、水はねばねばとまとわりつくそうだ。


アリエッティはてななとこ。
1. 舞台が日本に変更されているのだが、日本にしなきゃいけない理由がよくわかんない。原作どおりイギリスでもいけると思うんだけどなあ。屋敷のモデルが日本にあったりするのかな。

2. 絶滅に関してであるとか、「生きる力」についての宮崎駿的ご高説が今回もあった。わざわざせりふにしなくても、小人の生活環境を目に見える形で書いていることで読み取れる内容だったと思う。