chilican's diary

読んだ本や聞いた音楽の話をします。

アニマルズ/細野晴臣のスマイル

オーウェルの「動物農場」を読む

ピンク・フロイドの『アニマルズ』を聞く

これはよくあるパターン、といっていいと思うのだが、豚が支配者層をあらわしてる以外はオーウェルとの共通点はないし、渋谷陽一がライナーで書いているような豚=資本家、犬=インテリ、羊=労働者って言うのも正しくない。動物を用いた寓話で現代社会を描いたというところのみが共通している。比較して読んでみるのはなかなか面白いけどね。

それはそれとして、このアルバムはピンク・フロイドでは一番ハードロック的にかっこいい曲がそろっている。「犬」の2回目のギターソロは燃える。「馬熊」といい「牛」といい、動物が絡んだピンクフロイドは傑作が多いということだ。

最近CDは買ってないのだが(本をたくさん買ってるから)、iTunes Store限定で出ている、細野晴臣によるNHKスペシャル「」のテーマソングのEPを買った。チャップリンの「スマイル」のカバー。細野さんはアメリカのスタンダード曲(や、そういう雰囲気の曲)を演奏すると本当に素敵だ。それほど番組は面白くなかったけど、このテーマ曲は傑作だ。

というか、番組のテーマであった投資銀行の問題点を知りたかったら、スーザン・ストレンジカジノ資本主義』とか、機を見るに敏という感じで山ほど出てきた金融関連の新書を読んだほうがよっぽどわかる。金融に関しては一般教養程度の知識しかないぼくには、テレビだけではあまりポイントがつかめなかった。