chilican's diary

読んだ本や聞いた音楽の話をします。

キース関連のレアものを聞く

キース・ジャレット81年のミュンヘン・コンサート(Concerts (Bregenz, M〓nchen)の後半部分[ECM 1228/29])を聴くことができた。ブレゲンツでのコンサートのみCD化されていて、ミュンヘンでの演奏は自選集:rarumでちょっとだけ聴けるやつです。ECMでのキースの未CD化作品として結構ネットでは情報を見ることができただけに、やたらと聞きたい気持ちは高まっていたのですがね(あとはオルガン曲集Hymns/Spheresの半分と、キース作曲なのに本人ではなくデニス・ラッセル・デイヴィーズが弾いたピアノ曲Ritual)。なぜこれらをCD化しないのかな。

さて、ミュンヘンのコンサートであるが、長尺の日付シリーズよりも、わざわざタイトルのついた小品"Mon Coeur Est Rouge (Paint My Heart Red)"のレコード初演のほうが気になっていたのである。
94年と2005年の録音も作品化されているが、81年のミュンヘンが一番音が多い。このころの録音はリヴァーブがかかっているけれど、それが効果的に聞こえる演奏をしているのだな。今のところは94年の『レインボー・ロータス』での柔らかい演奏が好みだ。05年のカーネギー・ホールでの演奏はちょっと急ぎすぎじゃないかなあ。