chilican's diary

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マーク・ターナー、負傷後のライヴを無料で聞こう。

エンリコ・ラヴァの新作『New York Days』で出会い、ウォームで少し不思議な演奏が印象に残ったテナー奏者、マーク・ターナー。指を切断する大けがをしていたそうなのだけれど、接合手術とリハビリを経て、音楽活動に復帰した。その復帰後のライヴが、アメリカのNPR(ナショナル・パブリック・ラジオ)でストリーム&ダウンロード放送されている。もちろん無料で、登録なども必要ない。WBGO制作のLive At The Village Vanguardという番組で、タイトルからわかるように、ニューヨークのジャズクラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」での演奏だ。

ここで聞けるのは今年3月11日にエドワード・サイモン(ピアノ)のトリオにゲストでターナーが加わったカルテットによるもの。
パーソネルは次の通り。

Edward Simon, piano
Ben Street, bass
Adam Cruz, drums
Mark Turner, tenor saxophone
さらに一曲でsoprano saxophoneのDavid Binneyが加わる。

ラテンタッチの曲に、ウォームなターナーのテナーが絡む。
ターナー以外初耳だが、サイモンのピアノはマッコイ・タイナーチック・コリアをベースに、ホレス・シルヴァーの左手を加えたような演奏。つまり強くてジャストなタッチなのだが、ターナーのふわっとした音色には結構はまっていると思う。