chilican's diary

読んだ本や聞いた音楽の話をします。

Joe Zawinul & The Zawinul Syndicate / 75th

引越しの話もしましたが、今年はあちこちいったりきたりで(来年も、じゃないといいんだけど)、
本もCDも全然買ってないんですが、ジョー・ザヴィヌル&ザヴィヌル・シンジケートの新作『75th(75〜ラスト・バースデイ・ライヴ!)』を買いました。

ザヴィヌル爺様は去年なくなってしまったのですが、亡くなる2ヶ月前のコンサートのCDです。
かつてのパートナー、ウェイン・ショーターとの生涯最後の共演も収録されているところもミソ。youtubeかどっかで後者の映像は見たんだけど、ちゃんとこれはCDでほしかったので、実にうれしい。

昔から聞いている人は、器楽曲がほとんどだったウェザー・リポートの方がいいって意見もあるようだ。たいていは歌が邪魔だとか、爺様以外に目立つソリストがいないのが(とは僕は思わないが)気に入らない人が多いようだ。

歌入りだからといってシンジケートがだめだとか、ジャズじゃないというのは狭量に過ぎないか?
それで聞かないとしたら、もったいねえよ。

シンジケートはほぼほとんどのメンバーが歌えるのだが、メイン・シンガーは元ザップ・ママのザビーネ・カボンゴなのである。

今ではマリー・ドルヌのソロプロジェクトと化し、音楽性もネオソウルに近いイメージの方が広まっているザップ・ママなのだが(そういいながら、僕も知ったのは「ネオソウル」期である)、ザイール系ベルギー人5人によるアフロビアン・アカペラ・グループだった初期もかなりすごい。

そこにいたザビーネなのだ。

歌が浮いているとかそういうことは全然ないのですよ。

件の誕生日コンサートの映像はこちら。
The Zawinul Syndicate - Badia/Boogie Woogie Waltz (Lugano, 2007.07.07)