chilican's diary

読んだ本や聞いた音楽の話をします。

「十二国記」新作「丕緒の鳥」

*「十二国記」新作「丕緒の鳥」より加筆の上、転載してます。

yomyom6号を買いました。

小野不由美の「十二国記」シリーズの最新短編「丕緒の鳥」(ひしょのとり)が掲載されているということなのでね。
講談社から大部分が出版されているシリーズですが、今回は新潮社。
いつになるかはわからないが、次に本にまとまるときは新潮社になりそうです。

短編は大体そうなのだけれど、長編の合間を縫うような形の作品でした。

*1

大スペクタクルより、異世界のひとこまを描く今作のような話が個人的な気分にもあっていてよかった。
指輪物語的にいえば、モルドールに向かってる途中のフロド一行の、全然つかない感じを味わう部分。

しかしyomyom執筆陣は微妙に好みとずれているんだよなあ。
十二国記以外で読みたいのは堀江敏幸カポーティしかいなかったよ。
*2

*1:作中時間においては、『月の影 影の海』と『風の万里 黎明の空』の間だった。
と書けば、6年間の主上がおられなかった、『十二国記』読者の多くが、どこの国のどの王の時代なのか、ピンとくはずですね。

(2008.3.12.)

*2:その後特集「ファンタジー小説の愉悦」は楽しく読みました。
でも、映画「ライラの冒険」を見に行くかと言われると、あんまり見に行きたい感じではないなあ。

(2008.3.12.)