chilican's diary

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山田あずさ & Pearl Alexander 『皐月 2017』

 山田あずさとパール・アレキサンダーのデュオ・ライヴアルバム『皐月 2017』を聴きました。

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山田あずさ&パール・アレキサンダー『皐月 2017』

 山田あずさ(Marimba)
 Pearl Alexander(Contrabass)
 Recorded live May 7th, 2017, at 喫茶茶会記(東京)

 音楽配信サイトmoraのポイントがあったので、「何か聞いたことがないものを聞こう!」と決めてうろうろして、めぐりあったのがこのライヴアルバム。ぼくはコントラバス室内楽や、ジャズでもコントラバスのソロやほかの楽器とのデュオが好きだ。ジャズだとミロスラフ・ヴィトウスの独奏、デューク・エリントンレイ・ブラウンの『ブラントンに捧ぐ』、そしてデイヴ・ホランドとバール・フィリップスのMusic From Two Bassesという傑作がある。

 少人数のコントラバス演奏は、コントラバスでこんな音が出るんだ!という驚き、低音で奏でられる旋律の豊かさ、そして何よりコントラバスという楽器の響きそのものが楽しい。山田&アレキサンダーデュオのこのアルバムにもそうした楽しみを期待したのだが、期待を上回る体験だった。ベースの低音に身を浸して、そこにマリンバの粒が落ちてきて波紋を描くのを水の中から見ているようで気持ちがいい。

 マリンバコントラバスの即興演奏を名エンジニア、オノセイゲンの手で高音質レコーディングしたものを、ハイレゾで配信するというシリーズで、コンサートも、録音も2017年で三回目になるという。ぼくはそんなにハイレゾには執心しないけれども、こじんまりとした我が家のお手頃価格のスピーカーで聞いても、細かな波を体験できた気がして、音質の良さも堪能した。なかなか足を運ぶことができないコンサートを聴くことができるのは音楽配信の良いところだ。何十年も前に録音されたレコードの高音質での売り直しよりも、演奏会を配信してくれるほうが嬉しい。

 アルバムを買ってから山田あずささんのブログを見つけて、e-onkyoで買うとデジタル・ブックレットもついてくることを知った。ジャケット写真は凛々しい二人の写真だ。ブックレットにはほかにも写真が載ってるのかな。後から知ったから仕方ないんだけど、ちょっとだけくやしい。

ameblo.jp

山田あずさ & Pearl Alexander 『皐月 2017』

http://mora.jp/package/43000148/SDSD-1046_F/

http://www.e-onkyo.com/music/album/sdsd1046/