chilican's diary

読んだ本や聞いた音楽の話をします。

Akosh S. Unit (Ákos Szelevényi) / kalóz 1

 ハンガリーのサックス奏者アコシュ・セレヴェニを初めて聞いた。JOEさんのブログを読んで、興味がわいたのだ。

outwardbound.hatenablog.com

 Akosh S. Unit kalóz 1 (2002, bandcamp)

 Ákos Szelevényi (ts, ss, bcl, fl, tárogató)
 Quentin Rollet (as)
 Vígh András (tekerölant)
 Christian Brazier (b)
 Gildas Etevenard (ds)

 セレヴェニは検索するとサックス奏者と出てくるが、上記のようにフルートやバスクラリネット、タロガトーと木管楽器を各種演奏する。tekerölant(ハーディ・ガーディと同種のクランクを回すと回転盤が弦をこすって音が出る楽器のようだ)とベースがおもしろい。弦楽器二台が弓弾きの旋律とドローンの両方をだして、そこに管楽器が絡み、フレーズを反復する。おまじない的な繰り返しから集団即興に移っていくんだけれども、その動きがとても自然なのだ。このアルバムは東欧の民族音楽的な抒情性と、ぎゃあぎゃあ叫ぶのとのバランスが聞きやすい。