chilican's diary

読んだ本や聞いた音楽の話をします。

おばけがいっぱい

 えこ(id:bambi_eco1020)さんの「個人的に好きな「おばけ」の絵本とこわ〜い絵本を紹介します♪ - バンビのあくび」がおもしろかったので、「そうだ!おばけの本の話をぼくも書こう!」と思いついた。

 でも、こわい本については書かない。ぼくはこわい話には非常に弱くて、たとえば、本ではなくて映画だけれど、キョンシーやら、スティーヴン・キングの『ペット・セマタリー』やらを見て見事に眠れなくなり、「怖いテレビ禁止令」が発令されたほどである。夏休みの心霊テレビ番組もダメである。ひとりで昼間からそんなワイドショーを見たら、あとで、タンスの裏から何かでてきそうではないか。それなのに、ああそれなのに。そんなに弱いのに怖いもの見たさだったのか、それとも図書館、図書室の定番だからなのか、松谷みよ子の戦争童話の数々(これはだいたい、幽霊話でもある)を図書館で読んで、夢に見て夜中に飛び起きることもたびたびであった(絶対に借りてこない。うちにあると眠れなくなるから)。

 

こわい本がこわかった話はこれくらいにして、こわくないお化けの話をしましょう。

 

 えこさんの記事を読んでいて思い出したのだけど、ぼくも好きでした、角野栄子さんの「おばけのアッチ」シリーズ。残念ながら小さいときに読んでいた本はもう我が家にはなく、周囲に小さい子もいないので長らくご無沙汰なんですが、この童話シリーズで知った、またはあこがれた食べ物は相当多いのです。母曰く、「あんたは食べることばっかりだから、『おばけのアッチ』はしょっちゅう読んでたよね」とのこと。たくさんあるシリーズですが、ぼくはこれ。風邪を引いた子供に、フルーツポンチを作ってあげるおはなし。フルーツポンチなる食べ物はこれで覚えた。

 

  食べることばっかり考えているせいか、この本も食べ物が出てくる場面をよく覚えています。やきたらこのおにぎりをお弁当に持たせてもらうんだ。

 5歳と3歳の兄弟がしましまの怪獣、へなそうるとであって遊ぶ話なんだけど、こどもたちとへなそうるのことばづかいが(子供らしいいいまちがいが)おもしろいのでした。

もりのへなそうる (福音館創作童話シリーズ)

もりのへなそうる (福音館創作童話シリーズ)

 

  ここからは、いまうちにある本。

 お気に入りの絵本作家、マウリ・クンナスの『ひゃー おばけがいっぱい!』(いながきみはる訳、偕成社

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 ドラキュラ、古いお城のゆうれい、雪男にネッシー。おなじみの「こわいもの」たちのゆかいなお話です。表紙の絵で想像はつくと思いますが、ちっとも怖くありません。かわいいです。今は新刊では買えないようなので、図書館で探してみてください。

 最後は、スズキコージ『大千世界のなかまたち』(福音館書店)。

 でてくるのは、目に見えない、不思議な生き物たち。ふと気付くと、いたようななごりがあるんだよね。うちにはきっと、「スキママン」がいるよ。バス停のふりをする「ノンバスティ」(写真の左下のやつ)も時々であっているかもしれぬ。

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  福音館から出た、上の写真の本は絶版だけど、増補版にあたる『大千世界の生き物たち』という本が出ているそうです。

大千世界の生き物たち

大千世界の生き物たち