おばけがいっぱい
えこ(id:bambi_eco1020)さんの「個人的に好きな「おばけ」の絵本とこわ〜い絵本を紹介します♪ - バンビのあくび」がおもしろかったので、「そうだ!おばけの本の話をぼくも書こう!」と思いついた。
でも、こわい本については書かない。ぼくはこわい話には非常に弱くて、たとえば、本ではなくて映画だけれど、キョンシーやら、スティーヴン・キングの『ペット・セマタリー』やらを見て見事に眠れなくなり、「怖いテレビ禁止令」が発令されたほどである。夏休みの心霊テレビ番組もダメである。ひとりで昼間からそんなワイドショーを見たら、あとで、タンスの裏から何かでてきそうではないか。それなのに、ああそれなのに。そんなに弱いのに怖いもの見たさだったのか、それとも図書館、図書室の定番だからなのか、松谷みよ子の戦争童話の数々(これはだいたい、幽霊話でもある)を図書館で読んで、夢に見て夜中に飛び起きることもたびたびであった(絶対に借りてこない。うちにあると眠れなくなるから)。
こわい本がこわかった話はこれくらいにして、こわくないお化けの話をしましょう。
えこさんの記事を読んでいて思い出したのだけど、ぼくも好きでした、角野栄子さんの「おばけのアッチ」シリーズ。残念ながら小さいときに読んでいた本はもう我が家にはなく、周囲に小さい子もいないので長らくご無沙汰なんですが、この童話シリーズで知った、またはあこがれた食べ物は相当多いのです。母曰く、「あんたは食べることばっかりだから、『おばけのアッチ』はしょっちゅう読んでたよね」とのこと。たくさんあるシリーズですが、ぼくはこれ。風邪を引いた子供に、フルーツポンチを作ってあげるおはなし。フルーツポンチなる食べ物はこれで覚えた。
フルーツポンチはいできあがり (ポプラ社の小さな童話 47 角野栄子の小さなおばけシリーズ)
- 作者: 角野栄子,佐々木洋子
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 1983/11
- メディア: 単行本
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食べることばっかり考えているせいか、この本も食べ物が出てくる場面をよく覚えています。やきたらこのおにぎりをお弁当に持たせてもらうんだ。
5歳と3歳の兄弟がしましまの怪獣、へなそうるとであって遊ぶ話なんだけど、こどもたちとへなそうるのことばづかいが(子供らしいいいまちがいが)おもしろいのでした。
- 作者: わたなべしげお,やまわきゆりこ
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1971/12/01
- メディア: 単行本
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ここからは、いまうちにある本。
お気に入りの絵本作家、マウリ・クンナスの『ひゃー おばけがいっぱい!』(いながきみはる訳、偕成社)
ドラキュラ、古いお城のゆうれい、雪男にネッシー。おなじみの「こわいもの」たちのゆかいなお話です。表紙の絵で想像はつくと思いますが、ちっとも怖くありません。かわいいです。今は新刊では買えないようなので、図書館で探してみてください。
最後は、スズキコージ『大千世界のなかまたち』(福音館書店)。
でてくるのは、目に見えない、不思議な生き物たち。ふと気付くと、いたようななごりがあるんだよね。うちにはきっと、「スキママン」がいるよ。バス停のふりをする「ノンバスティ」(写真の左下のやつ)も時々であっているかもしれぬ。
福音館から出た、上の写真の本は絶版だけど、増補版にあたる『大千世界の生き物たち』という本が出ているそうです。