chilican's diary

読んだ本や聞いた音楽の話をします。

ルル

今日はアルバン・ベルクの『ルル』(組曲版)を聞いている。
例によってブーレーズ指揮/NY響、ジュディス・ブレゲン(ソプラノ)のもの。

なんか今年に入ってブーレーズソニー盤が作曲家ごとのボックス(シェーンベルクとか、ベルクとか)だったり、それとはまた別に5枚セットで(ストラヴィンスキーや自作の『プリ・スロン・プリ』)出ているみたいなのだけど、単品で中途半端に持ってるから、あんまりボックスではほしくない。でもその中には聞きたいものもある。地道に単品で買うほうがいいかな、などと考えているところ。

それはさておき、『ルル組曲』の最後、アダージョ・ソステヌートの中の絶叫は聞くたびにびっくり、というよりも触覚的に受け止めてしまうくらい迫力がある。ペンデレツキの「広島の犠牲に捧げる哀歌」も振動を皮膚で感じ取れる曲だけど、こういうレコードでも耳を越えて「来る」音楽というのは、何度も聴きたくなってしまう。

Alban Berg - Lulu Act 3
ルル:ローラ・エイキン
ゲシュウィッツ:コルネリア・カリシュ
フランツ・ウェルザー=メスト指揮

Krzysztof Penderecki - Threnody for the Victims of Hiroshima
Polish Radio National Symphony Orchestra
クシュシトフ・ペンデレツキ指揮