chilican's diary

読んだ本や聞いた音楽の話をします。

宮下誠さん逝去

多田雅範さんのNiseko-Rossy Pi-Pikoe Reviewで知ったのだが(6月20日の記事になってるけど、26日に書かれた箇所で)、美術学者で音楽に関するすばらしい著書もある宮下誠さんが、5月23日に亡くなったそうだ。
ほかにネット上では、mmpoloの日記LINDEN日記で情報が得られる。

宮下さんの著書、『20世紀絵画』『20世紀音楽』『ゲルニカ』『カラヤンがクラシックを殺した』(すべて光文社新書)はいずれもおもしろく、未知のものに関しては有益な知識と興味を与えてくれたし、既知の事象についての再考を促される刺激的な体験ができた。

カラヤン』に関してはこのブログでも取り上げています。

著者に感想を伝えるということは少ないのですが、『カラヤン』はネット上で論議を呼んだこともあり、ぼくも宮下さんのブログにコメントしたところ、真摯な返答をいただいた。それもあって今後の著作活動など、楽しみにしていました。しばらくブログの動きがないが、大学の仕事がお忙しいのだろう、としか思っていなかった。
まさか逝去されていたとは。かなしい。
ご冥福をお祈りいたします。