chilican's diary

読んだ本や聞いた音楽の話をします。

私の好きなピアノ・アルバム ベスト3

風来坊さん地下生活者さんのところの企画にぼくも便乗してしまおう。
もともとは雑誌「考える人」の企画だそうです。毎号買っているわけではないのですが、文芸方面でこの雑誌は読みごたえのある特集を多くやってくれるし、グラビアも素敵な写真が多いので、出るたびにチェックはする雑誌です。最新号はまだ見ていませんが、今回も期待できそうですね。


*1

1. Duke Ellington & Ray Brown / This One's for Blanton! (Pablo, 1972)
いきなりソロピアノではないものが出ました(笑)。邦題は『ジミー・ブラントンに捧ぐ』。じーちゃんになったエリントンが、レイ・ブラウンと組んで、伝説的なベースとピアノのデュオを再現。するだけにはとどまらず、LPのB面を丸ごと使って、ベースとピアノのための組曲を新たに製作。いやはやスーパーじいちゃんですね。自分で買い始めた最初のジャズアルバムのひとつで、ぼくにとってはここにジャズのエッセンスがあります。

2. Keith Jarrett / Facing You (ECM, 1971)
ほっとくとキースかECMだけでリストが埋まってしまう危険性があるのですが(苦笑)、どれか一枚ならこれでしょう。最初のソロアルバム。ゴスペル・フィーリングたっぷりのメロディがあふれてきます。

3. 高橋悠治 / John Cage: Sonatas & Interludes For Prepared Piano (DENON, 1975)
一応、クラシックらしい題名がついている作品ですが、「ピアノで遊ぼう」なんて感じでもよいのではないでしょうか。とてもかわいい。ケージのこの作品を聞いてからだと、12音音楽も理論的なあれこれは置いて、「なんかおもしろいこと」を追及しているように見えてくる。で、ウェーベルンが待ってます。

*1:手持ちのCDの写真をアップしてみた。ケージだけ紙ジャケじゃないので、サイズの釣り合いが取れない。おまけに見切れてしまった(苦笑)。(4/9追記)