「私を構成する9枚」を選んだ。
トピック「私を構成する9枚」について。
ちょっと前にツイッターではやった遊びである。
もっぱらツイッターでは音楽や本の話をしているのだが(ブログとあまり変わりがない。ブログを几帳面に書いていないのはそのせいだ)、この手の数を限ったセレクション・ゲームはウェブに限っても雑誌やラジオ局の年間ベスト選から、ネット日記時代のバトン、ツイッターのハッシュタグ遊びまで、いろいろなところで何度も繰り返されている。マスメディアや評論家のベスト選は購入や視聴の参考にするし、ネット友達のセレクションは選盤自体が楽しい語り合いだ*1。「この人はこれ好きだよなー」とか「こんなものもあるんだな」と。
ぼくもツイッターで公開したのだが、例によって見返しやすいように、ブログの記事にもしておく。
ぼくの選んだ9枚はこれだ。
ツイッターで選んだ人の多くは、とにかく好きなレコードを挙げたり、各々の音楽の好みを概観できる選択をしたり、若いころから長く聞いていて、性格にも影響したものをリストアップしたりという選び方をしているようだった。
ぼくのにもそうした面はあって、上のセレクションは1枚を除いて、10代のころに聴き始めて、そこから音楽の趣味も、読書や美術鑑賞も、人付き合いも、さまざまに広がって行く土台になったCDだ。だが、このハッシュタグは、9枚のレコードジャケットを正方形のパネルにしてアップするのがお決まりのようで、それならただ好きなものを選ぶのではなくて、ジャケットデザインが優れているものにして、選択にも一本線の通ったセレクションにしようと思った。一目見てわかるように、モノクロのジャケットを選んだのだ。かっこいいでしょう。
The Beatles (1968)
The Beatles
「ホワイト・アルバム」と呼ばれるビートルズの2枚組アルバム。ぼくは『アンソロジー』シリーズ発売の時に、「ビートルズは全部聞かなくては!」と天啓を受けたクチである。なかでもホワイト・アルバムは最初に聴いたオリジナルアルバムだったのだ。今売られているもののほうが音はいいし、LPとはまた別なんだけど、紙製のケースでしゃれているのに、古いCDも手元に置いてあるのです。昔の日本盤のブックレットには、ヒットチャートのグラフが手書きで添えてあった。なんで?
Born To Run (1975)
Bruce Springsteen
去年の晩秋に、この『明日なき暴走』の30周年記念ボックス(2005年発売)が再発売されたので、さらに迫力を増した本編と、制作時のドキュメンタリーやコンサート映画を楽しんでいる最中です。
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Jaco Pastorius (1976)
Jaco Pastorius
エレクトリック・ベースの金字塔として名高いアルバム。ベースとコンガだけの「ドナ・リー」はもちろんすごいんだけど、その次の曲、いきなり、ぱぱらぱっぱっぱ!ってホーン・アンサンブルが炸裂するの。今でもびっくりする。
Takin' Off (1962)
Herbie Hancock
『ジャコ・パストリアスの肖像』でもピアノを弾いているハービー・ハンコック、自身の名を冠した最初のアルバムがこれ。ノリの良さとさわやかさがいい具合にブレンドされてる。テナー・サックスのデクスター・ゴードンはこのアルバムで覚えました。
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This One's For Blanton! (1974)
Duke Ellington & Ray Brown
デューク・エリントンのピアノとレイ・ブラウンのベースのデュオ。40年代のエリントン・オーケストラのベース奏者だったジミー・ブラントンとエリントンのデュオにならったもの。このアルバムがすごく気に入って、ブラントン時代のエリントンに手を伸ばした(『ブラントン=ウェブスター・バンド』という3枚組CDが出ている)。"Do Nothin' Till You Hear from Me"と"Sophisticated Lady"が特に好きだ。
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Ship Arriving Too Late to Save a Drowning Witch (1982)
Frank Zappa
フランク・ザッパです。80年代初頭のロサンゼルス郊外の裕福なおうちの女の子たちの話し方を音楽に乗せた"Valley Girl"が話題になることが多いアルバム。なんだけど、ブライアン・フェリーのものまねがよれてよじれてどこかに行ってしまったり、あまりに複雑でこの航路では魔女がおぼれ死んでも仕方がない、そんな曲ばかりが入っているのです。
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Mother's Milk (1989)
Red Hot Chili Peppers
レッチリの出世作。元気いっぱい!
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Live at Sin-é (Legacy Edition)(2003)
Jeff Buckley
ジェフ・バックリィのギター弾き語りアルバム。これはすごいよ。うっとりしちゃうよ。
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"Heroes" (1977)
David Bowie
出たばかりの新作が素晴らしく、もう地球にいないとはまだ信じられないデイヴィッド・ボウイ。「ヒーローズ」はもちろんかっこいいんだけど、サックスがあやしい「ノイケルン」も入っている。