chilican's diary

読んだ本や聞いた音楽の話をします。

2012年に買ってよく聞いていたもの ベスト5(+1)

まずは今年発売のものから選びます。

  • Andy Allo / Superconductor

Superconductor

Superconductor

アンディ・アローの2ndアルバム。プリンスとNPGのバックアップで、ギター弾き語りやホーンセクションぶりぶりのファンクもやるR&Bなのだ。キュートな歌声の女の子が王道路線のポップなR&Bをやるって言うのでは、今年の新作で言えば、エスペランザ・スポールディングの最新作と基本的には同じようなとこにあると思う。でもアンディのほうが「プリンスのMusicology再び」に絞ったってのが、ぼくの好みにはまってます。

  • Fiona Apple / The Idler Wheel Is Wiser Than the Driver of the Screw and Whipping Cords Will Serve You More Than Ropes Will Ever Do

Idler Wheel

Idler Wheel

全然リリースがなかったわけじゃないんだけど、久しぶりのアルバムでした。リズムと歌声のためにもてるアイディアとエネルギーを注ぎ込んだ。濃いコーヒーみたいな一枚。

  • Hélène Grimaud & Sol Gabetta / Duo

Duo

Duo

ピアノとチェロのデュオ。ドビュッシーショスタコーヴィッチが特に気に入った。

  • Mike Keneally / Wing Beat Fantastic - Songs written by Mike Keneally & Andy Partridge

ウイング・ビート・ファンタスティック

ウイング・ビート・ファンタスティック

ロックはこれ。来年日本盤が出るらしいです。しみじみと聴きます。

Sleeper-Tokyo April 16 1979

Sleeper-Tokyo April 16 1979

ヨーロピアン・カルテット、1979年のライブなんだけど、ジャズではこれを一番よく聴いた。

 

去年出たけど今年買って、非常によく聴いているのでこれも。

  • fDeluxe / Gaslight

Gaslight

Gaslight

"Nothing Compares 2 U"のオリジナル盤で、マニアには名前だけ知られてるプリンスプロデュースの1st(実質覆面バンドで、ほとんど紫の人がやった、そして絶賛廃盤中)をへて、20年たってザ・ファミリー再結成。25年ぶりの新作にして、メンバーが作ったのでは初めてのアルバム。なんのこっちゃ。それにしてもこれはカッコいいですよ。ペシャ、ブリブリブリ、って『パレード』とかあのへんに通じるのをいまだにやっている!エリック・リーズのサックス聴きたくて買ったんですが、それを超えてはまってしまった。

 

基本的にもう新しい人を開拓するってことはなくなりましたね。アンディ・アローなんかは新しい人なんですが、プリンス経由ですし。そういう経路を新しいといえるんなら、ソル・ガベッタフィオナ・アップルのコラボレーターも僕にとっては「新しい」音楽家なんですけどね。

 

新録音自体を聞いていないものなあ。ウェイン・ショーターMoto Grosso Feioとかキース・ジャレットのインパルス諸作、(配信だけど)岡村靖幸『岡村ちゃん大百科~愛蔵盤』など、これまで聞きたかったけど、入手の難しかったものの再発をよく聴いた年でした。