chilican's diary

読んだ本や聞いた音楽の話をします。

作曲家ザッパ

ザッパをよく聞くからといって、バンド出身者やザッパの曲を取り上げているほかの音楽家を聞くとは限らない。
というか、息子のドゥィージルのZappa Plays Zappaさえ、ネット上で見聞きできるものしか聞いてない。
今年のライヴ(流れてるもんですねえ。一番新しいのでは8月2日のを聞きました)を聞く限り、なかなかかっこいいな、とは思うのだけど、やっぱりねえ、フランク御大ので聞いていないのがたくさんあるわけよ。
後回しになっちゃうわけですよ。

さてそこで、アンサンブル・モデルンによるザッパ集Greggery Peccary and Other Persuasions: The Ensemble Modern Plays Frank Zappa を聞いたのですが、これはとってもいい!

最初はコラージュや語りをちりばめた大作「グレッガリー・ペッカリーの冒険」を通しで演奏するなんてすごいなー、と思ったわけですが(聞こうと思ったきっかけもそれだ)、最大の聞き物はシンクラヴィアで演奏されてレコードになっていた数々の曲を見事に再現し、なおかつ、ザッパのシンクラヴィア曲の孤立感というか、暗さを緩和してどちらかというと明るい器楽曲にしている数曲ではないかな。
特にJazz From Hell 収録の"Night School"はもともとの疾走感に加えての壮大に眼前が開けて行く感じが増している。

ザッパ指揮、アンサンブル・モデルンとダンサーによる"G-Spot Tornado"