chilican's diary

読んだ本や聞いた音楽の話をします。

菊地成孔×爆問学問

世事に疎く、最近はさらにネット上の音楽ニュースすらみないので、さっきiTunesを起動して初めて知ったのですが、NHKの「爆問学問 爆笑問題のニッポンの教養」のテーマソングEPがiTunes Storeなどで今日から配信されています。

ナタリーのニュース。

「教養の戦い」(スタジオライヴとオンエア版の2種)
「教養の夕暮れ」
「天才バクモンのテーマ/シーズン2」
の4曲入り。

参加メンバーは以下の通り

豪華メンバーですね。菊地作品でよく見る仲間たちでもありますが。
なんどかこの番組は見たことがあって、菊地成孔が手がけるビッグバンドのテーマ曲かっこいいな、と思っていたのですが、ようやくテレビ以外で聞けるようになったわけです。
その「教養の戦い」はエリントンとか、ミンガスのインパルス期のラージアンサンブルが好きな人なら気に入ると思いますね。かなりバリバリとほえまくっています。音楽的には60年代のハンコック、ショーター、フレディ・ハバードあたりがビッグバンドやったらこんなんだろうな、という感じですけどね。そういうアルバムあったっけ?ハンコックの「スピーク・ライク・(;゚д゚)ァ....・チャイルド」はこういうバリバリじゃないし、ショーターのThe All Seeing Eyeはもっとややこしいし……。ともかくブルーノートの60年代中盤を思わせる感じでもあるわけです。「教養の夕暮れ」もこれまたミンガスがこういうきれいなメロディかくよね、というようなやわらかい曲で、「天才バクモンのテーマ」はティポグラフィカをおもわせるユーモラスなものだった。

いいEPだと思います。おすすめ。

CDで出すには少ない分量だから(CDやレコードがメインの時代だったら、こういうのは10年くらいたって、「菊地成孔サントラ集」みたいな形でしか手にはいらない代物だ。)、配信で聞けるのは便利でいいけれども、こうやって徐々にCDから移行が進んでいくんだろうなあ。
少なくとも、シングルと、映画などのように分量の多くないサントラ音楽ものはすでにCDで手に入れるほうがむずかしいんだから。
デフレ傾向ともマッチしているしねえ、安価で好きな曲だけ買うってシステムはさ。