chilican's diary

読んだ本や聞いた音楽の話をします。

山下洋輔トリオ復活祭、行きたかったな。

アンテナや巡回リストに入れてるサイトでは、音楽関係じゃなくても山下洋輔トリオ40周年祭のライブ感想ばっかり引っかかる。
くそ、いいなあ。
たぶんこの先も見れないだろうなあ。こうして山下トリオに関しては活字とレコードでばっかり「聞く」はめになるのだ。(´・ω・`)

山下洋輔中村誠一・森山威男・坂田明・小山彰太・林栄一・國仲勝男・菊地成孔……豪華メンバーである。
中村誠一菊地成孔ツインテナーによる「円周率」なんて、今回しか聞けないんじゃないか。
こないだの「題名のない音楽会」はちゃんと見たけどね(山下・坂田・森山トリオのやつ)。
復活祭ブログや菊地速報で本人が代役といっているからといって、菊地成孔を代役と書いている人は猛省しなさい!
武田和命役にかけては菊地成孔しかいないじゃないか。デビューが武田和命役だったんだから。

山下洋輔ニュー・トリオ『プレイグラウンド』には菊地成孔の参加した「おじいさんの古時計」が入っているが、演奏は聞いたことあるんだけど、実物は持ってない。廃盤なのだ。
中古盤屋には結構ある、と首都圏の人はいうだろうが、甘い。
中古屋といえばブックオフとゲオしかなく、新品を扱うレコード屋に並ぶジャズの新譜はゴールドディスクなんちゃらかんちゃらとか白人女性のポルノまがいのジャケットのCDか、好きなもの聞いてればいいといいながら、自分の好きなミュージカルの小唄以外のジャズはくさすジャズ喫茶のおっさん*1の推薦盤ばっかりなド田舎だぜ。山下洋輔のCDは新しいニューヨークトリオとか、でなきゃ『キアズマ』しかおいてないに決まってんじゃないの。キアズマいいアルバムだけどさ、もう持ってるし(苦笑)。新譜は通販でいつでも買えるけどさ。中古なんて運しだいだもの。ヤフオク?禿のおっさん嫌いだからあそこには金を落とさないと決めているのです(`・ω・´)キリッ

何の話だっけ。
そうそう。そういう文化の果てのような土地で生まれ育ったんだけど(それでも、ボクが通った学校のある町で晩年のアート・ペッパーがライヴやってレコードになってるらしい。特に興味のないミュージシャンなので聞いたことはないのだが)、僕が最初に名前を知って、音楽も知ったジャズミュージシャンの一人はまちがいなく山下洋輔なのだよねえ。
ぼくにとって「ジャズ」の原風景はスウィングのビッグバンドといわゆるフリージャズで、モダンジャズのベーシックな部分のバップって、パーカーとガレスピーのオリジナルを除けば(この二人の演奏だけ、本格的にレコード聞いたりする前から知ってた)、ものすごーくあとから知ったものなのです。

*1:スタンダード曲でも、オリジナル・ビバッパーやモード以降のものは不可、である。故平岡氏でなくとも鼻で笑うしかあるまい。そういうのよかったらさあ、新聞広告に載ってる「哀愁のムードミュージック」のボックスセットでいいじゃん。きもちよーく書かれたアレンジもあるし、たぶんジャズと違ってがっかりさせられる心配ないよ。