chilican's diary

読んだ本や聞いた音楽の話をします。

笙で暑気払い

30度を越すあっつい日だったのであります。( - X-)

エヴァン・パーカーの新作には石川高の笙が入っているのですが、西洋の管楽器や弦楽器、はては電子音とのアンサンブルでも確固たる存在感があり、というよりもアンサンブル全体の色合いを決定付けている神々しい響きに、猛暑の中かなり助けられました。

オーソドックスな意味でのよいメロディや巧みな和音の進行というのはないのですが、やりっぱなしではなく、美しい世界ができてゆくさまを楽しめるアルバム。

大友良英のCathode / Anode シリーズやONJO以降の拡大アンサンブルを好む向きはこのアルバムを楽しめると思います。
非イディオムのインプロヴィゼーション/現代音楽の範疇に入る音楽は決して多くの聴衆がいるわけではないだろうし、このアルバムもECMレーベルの熱心なファンか、パーカーの音楽を知ってる人じゃないと買わないような気がするんだけど、そうでない人が買ってあたらしい体験をするというのもよいのではないかと。

同居してる人とかが奇特な趣味でない限り、苦情もセットでついてくるぞ(苦笑)!

かっこいいんだけどねえ(´・ω・`)