chilican's diary

読んだ本や聞いた音楽の話をします。

坂本龍一 / behind the mask

坂本龍一の春の全国ツアーが全曲iTunesで売られている。

とても全24公演を買うなんてことはできないし(コンプリートするハードコアな教授マニアもいるのだろうけどさ)、即興曲と好きな曲をいくつかお試しで買って楽しむことにした。

のだが、iTunes Storeの試聴は30秒しかない。
即興は全公演で行われたし、真っ先に買うことにしていた"Behind The Mask"と「千のナイフ」も人気曲だけはあって、それぞれ10回以上演奏されている。

それなのに30秒でどうやって選べばよいのだ!

困った挙句に基準を二つ設けた。

  1. "Behind The Mask"と「千のナイフ」に関しては、テーマ部分に拍手や歓声が入っていないこと
  2. 即興曲2chmixiの書き込みもチェックすること

そして選んだのが4月23日相模原公演の"Behind The Mask"。

YMOからマイコーからいろんな演奏があるけど、ソロピアノの演奏が実はこのロックな曲にはかなり似合っている。

あと、「千のナイフ」は4月28日東京公演で、即興は4月2日の名古屋と25日の仙台公演から。
out of noise発売に伴うツアーだったのだが、僕はアルバム収録曲のライヴを聞こうとはあまり思わなかった。ライヒ風の"Composition 0919"なんかももちろんやっていて、この手のミニマルなものほど、演奏ごとに生じる揺らぎが面白いはずなのだが、スタジオ版聞いてるだけで今はいいかな、と。演奏の一回性はよりおなじみのコンポジションの再提示と、即興で楽しみたかったのだ。

さて、このライヴシリーズはiTunes Store限定の配信なのだが、ソロピアノのパフォーマンスを128kbpsでしか売らないというのは、かなり不満である。
公演後24時間以内に発売という売り方の都合はあるとしてもだ。
ぼくはオーディオファイルではないけど、128kbpsのAACと、ロスレス/waveの区別くらいはつくし、とくにピアノはそれが顕著な楽器だ。
iTSなのでせめて256kで、欲を言えば320kbpsのmp3、もしくは24bit/48kHzで売ってほしかった!
out of noiseではそうしているわけだしねえ。