chilican's diary

読んだ本や聞いた音楽の話をします。

ブラッド・メルドーの新しいトリオ。

ブラッド・メルドー・トリオ、ジェフ・バラードにドラムがかわってから、あまり好みじゃなかったので、昨年の2枚組ライブはいまだに聞いてなかったのですが、ノンサッチから出てるmp3アルバムLive: The Complete Friday Night Setsを買いました。

CDと違ってすぐ手に入るし、3時間15分、全15曲のボリュームの割に値段が安かった(CDはうかうかしているうちに、日本のショップでは高くなってしまった)。本当は可逆圧縮方式で販売してほしいが、320kbpsなら、mp3でも許容できるレベルではある。

ジェフ・バラードのスピーディーで、直線的にかっちりしたドラムはメルドーのピアノとはあっていないように感じたのだった。前任者ホルヘ・ロッシーのばらけたドラムのほうが、メルドーの左右の手で違うものを弾く世界を広げると思ったのね。
トリオ前作Day Is Doneは妙にせっかちだし、パット・メセニーとの双頭カルテットも、ちぐはぐで気に入らなかった。

でもサウンドガーデンの曲やってるのは気になるなー、と思いつつ一年がたってしまった。
今度も気に入らなかったら、バラード入りのトリオは僕の中では完全になしだな、と思いながら聞いたんだけど、これまでのスタジオ録音の2枚よりも、ばらけ感が出ていて、ぼくがメルドー・トリオに求めるものが聞ける。

それ自体はうれしいんだけど、果たしてこれはたまたまなのか、それとも、メルドー・トリオでのバラードのアプローチが変化したのか。どうにも悩ましいトリオである。