坂本龍一ニューイヤースペシャル
坂本龍一ニューイヤースペシャル、聞きました。
いやあ、おもしろい。
「ココ」 (坂本 龍一)
「ベイズン・ストリート・ブルース」 (ルイ・アームストロング&ヒズ・ホット・ファイブ)
「チャイナ・ボーイ」 (ベニー・グッドマン・トリオ)
「コンファメーション」 (チャーリー・パーカー)
「アイ・ゴット・リズム」 (ハンプトン・ホーズ)
「レッツ・クール・ワン」 (セロニアス・モンク)
「ピース」 (オーネット・コールマン)
「トランス」 (セシル・テイラー)
「セブン・サムライ〜エンディング・テーマ」 (坂本 龍一)
「ヒバリ」 (坂本 龍一)
大谷・菊地理論&歴史観にのっとっている部分が多かったので、『憂鬱と官能を教えた学校』、『東京大学のアルバート・アイラー』(赤・青)、『M/D マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究』を愛読しているぼくにとっては、うん、そういう話ね。とわかる内容でした。山下洋輔がハンプトン・ホーズをコピーした話なんかは有名ですが、「モード、つまんねー」とかは意外だった。フリーにも最初拒否感があったのか、山下さん。
(モンクとオーネットとセシルには)「近寄ってはいけない」。
でも、コルトレーンの来日公演は見に行った山下さん。60年代初頭はまだオーソドックスなバッパーだったんだ。
確かにモーダル・コーダルに発展してからの方が、豊穣な成果を生むんですがね。モードは。1モードで押し通す時期の音楽だと、マイルスとコルトレーンくらいだしなー。
モードとアンビエントの関係を教授の口から聞けるのも貴重ではないかな。モンクの『レッツ・クール・ワン』盛り上がりましたねー。これはジョニー・グリフィン入りのカルテットで『ミステリオーソ』(キリコの絵がジャケットになってる)に入ってる演奏なんだけど、モンク、自分のカルテットなのに、ステージから姿を消すんだよね。しかもそれを誰も気にしてない(笑)。プログラムには載ってないけど、ビル・エヴァンス・トリオ(スコット・ラファロ入り)の「不思議の国のアリス」やロリンズ(とコルトレーン)の「テナー・マッドネス」をこの三人が語り合う。すげー楽しい。