chilican's diary

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ECM Touchstonesシリーズを買ってみた

ECMレーベルが設立40周年を記念して、紙ケース入りの廉価版「Touchstones」シリーズを発売しました。

ラインナップはECMのサイトでみられます。人気の高い40枚だって。

米アマゾンでは本シリーズの無料サンプラー・アルバムも扱っているのだが、ダウンロード販売なので、合衆国に住所がないと入手できない。

アメリカ人ずるいなー、と思うのだけど、それはそれとして、ものはためしと一枚買ってみました、廉価版。

日本で言う紙ジャケットではありません。
日本でもすでに紙ジャケットで出てる(で、ぼくがもってる)キース・ジャレットの『フェイシング・ユー』やポール・ブレイの『オープン、トゥ・ラブ』を買ったらここで比較が出来るわけですが、それをするよりはまだ持ってないアルバムを聴きたい。というわけでLester Bowieの『The Great Pretender』(1981, ECM1209)にしました。

サイズはCDのプラケースと同じ。で、トレーがついてないやつ。海外ではこの手のコスト削減用紙ジャケットは結構出ているのかな。ぼくもジェリー・マリガンのコンサート・ジャズバンドの『At Village Vanguard』(Verve)を持ってます。

で、この紙ケース版は、というかLPミニチュアサイズでも、だけど、海外のレーベルだと、紙のケースにCDがむき出しで入ってるんだよ。

Touchstonesもそうでした。

ちょっと小口のところにへこみとかが多いです。
柔らかめの紙だから仕方ないんでしょうが、それなりの雰囲気があるけど、最近のプラケース+紙のECM盤の方が支持されそう。
CDのレーベル面は現行の新譜と同じデザインになっています。これも日本の紙ジャケは、レコードのレーベル再現とかやってますが、そういうのが一切ないのは、とにかくこれは廉価盤なのだ、という精神の表れだな。

1200〜1600円くらいの値段ということを考えると、悪い企画ではないと思います。
ぼくが知る限り、日本のユニバーサルが出した1500円盤にキースのケルン・コンサートチックのかもめがあったのが一番安い定価だったけど、これはそれよりも安く買える場合がある。
とにかく聴いてみたいものがあるという人にはいい。

ラインナップにもうちょっと持ってないのが多かったら、もっとよかったな。
日本で紙ジャケで出てるのと結構かぶってる。
あと、New Seriesとかクラシック系もあるとうれしかった。

コリン・ウォルコット(マイルス『オン・ザ・コーナー』のシタールね)とかけっこう気になるから、また買っちゃうかもしれない。
『The Great Pretender』が気に入ったので(もとよりAEOCは好きなグループでしたが)、シリーズそのものへの印象もよくなったらしい。単純ですね(苦笑)。